「時間単価」という考え方

客単価はあまり関係ない
あなたのサロンの「客単価」はいくらですか?
客単価5,000円?
客単価8,000円?
客単価12,000円?
実は、この客単価ですが、いくらでもいいんです。
客単価ってそんなに大事じゃないんです。
巷では、客単価20,000円!とか、客単価35,000円!
なんていって持ち上げられているサロンさんもありますよね。
確かに凄いです。
かなり高単価ですし、魅力的な数字です。
でも、その客単価をたたき出すのにどのくらいの時間がかかっているのでしょうか?
1時間?
2時間?
いや、3時間?
客単価というのは、「一人のお客様が1回のお会計に支払う金額の平均」ですよね。
ですから、どんなに時間がかかろうとも、時間は関係ない。
単純に、頂いた金額が客単価に繁栄されるということです。
だから、一日に一人ご来店いただいて35,000円の売上なら、客単価35,000円になります。
時間単価で考えてみる
一方、時間単価というのは、「その日の売上を営業時間で割った金額」になります。
簡単にいうと、一時間でどれだけ売上を上げられているか?
ということですね。
なので、客単価35,000円でも、営業中にそのお客様しかご来店しなかった場合、
35,000円÷8時間(営業時間)=4,375円
となり、時間単価は4,375円ということになります。
35,000円もする客単価も、時間単価に置き換えると4,375円でしかないんです。
自分のサロンを評価するときは、時間単価で考えることが大切です。
だから、この時間単価を上げていくことがとても重要なんです。
時間単価が6,000円の一人サロンがあったとします。
営業時間は8時間。
6,000円×8時間=48,000円
一日の売り上げが48.000円ということですね。
ということは、客単価35,000円のサロンより売り上げていることになります。
1,000円カットで考えてみる
1,000円カット(現在は1,000円ではないかもしれません)が成り立つ仕組み。
1,000円カットは、10分でお客様一人を仕上げるようになっていますよね。
10分1,000円
60分で6,000円
これで、時間単価が6,000円になります。
だからお客様一人からいただく料金は1,000円でいいんですね。
ただ、とても短時間でカットを終えなければいけませんし、一時間に6名ちゃんと埋まることが前提になりますので、なかなか大変なビジネスモデルだと感じます。
1,000円カットは、資本の大きい企業が展開しているビジネスモデルであることが多いので、時間単価6,000円という料金設定はしっかり利益を考えて設定されています。
6,000円×8時間(営業時間)×22日(営業日数)=1,056,000円(月売上)
極端に半分を経費としても528,000円残ります。
その時の物価によって基準となる設定料金は変わりますが、まずは一時間で6,000円をいただくようにしていくと良いでしょう。
目標時間単価6,000円です。
スタッフが2名になると難しくなる
時間単価6,000円ですが、スタッフ一人サロンの場合は単純に自分一人で予約を埋めていけば良いですが、これがスタッフ2名になると途端に難しくなります。
スタッフ2名とも一時間に6人の予約が入っていなければならないからです。
例えば、一時間の予約が下記だったら、
自分:1,000円(客単価)×6名(予約数)=6,000円(時間単価)
スタッフA:1,000円×3名=3,000円
6,000円+3,000円=9,000円
9,000円÷2(スタッフ数)=4,500円(時間単価)
となりますよね。
時間単価は下がってしまいます。
時間単価6,000円をキープするには、予約枠がパンパンに詰まっている状態を作らなければいけないのです。
現実的にこの状態をずっと保ち続けるのはかなり難しいですよね。
なので、例えば料金設定を1,000円ではなく、1,200円にする。
1,200円に設定することで、一時間に5名のお客様で時間単価は6,000円になります。
料金設定の考え方
上記の内容は、1,000円カットを例にしました。
要は、自分のサロンが時間単価6,000円を目指す場合には一時間で6,000円以上の料金をいただけるようにすればいいわけです。
一時間にお客様を1名担当するなら6,000円いただけるメニューにする。
一時間にお客様を2名担当するなら3,000円いただけるメニューにする。
二時間かかるなら、12,000円いただくようなメニューにする。
ということですね。